第4回 日本国際合唱作曲コンクール(ICCC Japan 2018):結果発表
新たな合唱音楽のレパートリーの発信と、合唱音楽の更なる普及を目的として2015年に発足した日本発の新しいコンクール「日本国際合唱作曲コンクール(ICCC Japan)」(主催: 一般社団法人 東京国際合唱機構、主管: 東京合唱アライアンス"耕友会"、協賛: 株式会社 パナムジカ)。
第4回目となる今年のコンクールでは、世界25カ国から応募があった87作品を、パミントゥアン、エシェンバルズ、リーク、ウカシェフスキ、そして鈴木輝昭という合唱音楽を知り尽くした豪華メンバーが審査しました。
審査結果の発表と初演は、2018年8月26日に「軽井沢国際合唱フェスティバル2018」の中で行われ、同時に第1位、第2位の作品がパナムジカより全世界一斉販売となりました。
また、優秀作品の中から、第2回東京国際合唱コンクール(2019年開催)の課題曲が選出されました。
これらの作品が、日本のみならず世界中の合唱団の新たなレパートリーとなりましたら幸いです。
結果発表および初演の様子は以下のURLよりご覧いただけます。
【第4回日本国際合唱作曲コンクール 結果発表・初演】
https://www.youtube.com/watch?v=GJjNdOHtMrw
●第一回日本国際合唱作曲コンクール結果内容・映像はこちら
●第二回日本国際合唱作曲コンクール結果内容・映像はこちら
●第三回日本国際合唱作曲コンクール結果内容・映像はこちら
(前回までの入賞曲がyoutubeにて聞けるようになりました!)
公式サイト(http://icccj.org/jp/)
第4回目となる今年のコンクールでは、世界25カ国から応募があった87作品を、パミントゥアン、エシェンバルズ、リーク、ウカシェフスキ、そして鈴木輝昭という合唱音楽を知り尽くした豪華メンバーが審査しました。
審査結果の発表と初演は、2018年8月26日に「軽井沢国際合唱フェスティバル2018」の中で行われ、同時に第1位、第2位の作品がパナムジカより全世界一斉販売となりました。
また、優秀作品の中から、第2回東京国際合唱コンクール(2019年開催)の課題曲が選出されました。
これらの作品が、日本のみならず世界中の合唱団の新たなレパートリーとなりましたら幸いです。
結果発表および初演の様子は以下のURLよりご覧いただけます。
【第4回日本国際合唱作曲コンクール 結果発表・初演】
https://www.youtube.com/watch?v=GJjNdOHtMrw
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Ave, Regina Caelorum音源はこちらからお聞きいただけます(48:40~)作曲者:Carlos Cordero (ベネズエラ)
出版社:Pana Musica
パナムジカコード:GC3801
声部:SATB div.
伴奏:無伴奏
言語:ラテン語
時間:2分30秒
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アメリカ在住でベネズエラ出身の作曲家カルロス・コルデロによる無伴奏混声合唱曲。 聖母マリア賛歌の一つである「めでたし天の后よ」をテキストとしています。 冒頭から5/4拍子で繰り返されるモチーフが印象的で、一般的にイメージされがちな明るく華やかな「Ave Regina, Caelorum」とはひと味違い、荘厳な祝意と共に駆け抜ける壮快感を感じさせる音楽です。 第1位の作品。 正直、驚いた。 この曲のテキストは、私も相当以前に曲にしたものだが、コンセプトが私の世界観と似ているのだ。日本国際合唱作曲コンクールは、今年からその規程が変わり、演奏時間が3分以内となり、div.の制限も設けられた。 その結果、作曲者は限られた時間制限の中で如何に多くの手法や展開を見せるか、ということを打ち出してきた。 楽曲の多くは非常に濃密で無駄のないフォルムとなり、今年のレヴェルは今までで最高のものとなった。この曲の緊迫感と疾走感は特筆すべきもので、おそらく全世界で爆発的にヒットするだろうと思う。室内合唱団でも歌える(否、むしろ室内合唱に向いているとも言える)この作品は、近い将来、コンクールの定番となりそうである。 (松下 耕) 【作曲者プロフィール】 カルロス・コルデロ(Carlos Cordero) |
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Dies irae音源はこちらからお聞きいただけます(43:20~)作曲者:首藤健太郎 (日本)
出版社:Pana Musica
パナムジカコード:GZSHKTA
声部:SATB div.
伴奏:無伴奏
言語:ラテン語
時間:2分10秒
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2017年度朝日作曲賞受賞者でもある首藤健太郎による無伴奏混声合唱曲です。 レクイエムの中でも特に有名な「怒りの日」をテキストとしています。 生前の行いを審判され、天国行きか地獄行きかを言い渡されるその場面を、冒頭のLargoから一転、Vivace con fuoco の緊張の中、6/16、9/16、15/16拍子を巧みに使い、ラストPrestissimo まで疾走感溢れる音楽が進みます。その様子は天国か地獄かと天使たちがささやくようなシーンを思い起こさせます。 そしてLargoに戻った曲の最後はまるで鐘のようなUnison、フォルテッシシモの中、神からの審判が下ります。音楽とテキストの世界観とが見事にマッチしたドラマティックな作品です。 なお、本作品は、来年開催される第2回東京国際合唱コンクール・音楽部門の課題曲に選出されました。 第2位の作品。 この作品は二つの点で大ニュースとなる作品である。 ひとつは、このコンクール始まって以来、初めての「日本人入賞」であるということ。 もう一つは、新しい規定である「入賞作品の中から、翌年の『東京国際合唱コンクール』の課題曲が選出される」というものがあるが、この作品が栄えある課題曲に選ばれた、ということだ。 この曲もVivaceの緊張感の中で、詩の内容が実に見事なレトリックにより表現されている。 決して平易な曲ではないが、誠に芸術性の高い作品である。 このような曲が日本人により生み出されたことを、皆さんと喜び合いたいと思う。 (松下 耕) 【作曲者プロフィール】 首藤健太郎(しゅとう けんたろう)
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O salutaris Hostia作曲者:Simone Campanini(イタリア)
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The Rainbow作曲者:綿引浩太郎(日本)
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●第一回日本国際合唱作曲コンクール結果内容・映像はこちら
●第二回日本国際合唱作曲コンクール結果内容・映像はこちら
●第三回日本国際合唱作曲コンクール結果内容・映像はこちら
(前回までの入賞曲がyoutubeにて聞けるようになりました!)
公式サイト(http://icccj.org/jp/)