Requiem VB1
生まれはモーツァルトと同じ年、亡くなったのはモーツァルトの1
年後というまさにモーツァルトと同じ時代に生きた作曲家ヨーゼフ
・マルティン・クラウス(1756-1792)。長く天才作曲家の陰に隠
れてすっかり忘れ去られた存在でしたが、今世紀に入ってからその
作品は世界のクラシック音楽界で再評価され、熱狂的なファンをも
得るに至っています。
ドイツ中部の町ミルテンブルクに生まれたクラウスは、やはり幼い
ころから類まれなる才能を発揮し、25歳の時にストックホルムのグ
スタフ3世の宮廷作曲家として任用されて以降、32歳で亡くなるま
でその地で活躍したことから“スウェーデンのモーツァルト”や“
北欧のモーツァルト”と呼ばれています。今回ご紹介する《レクイ
エム》は、1775年クラウスが19歳の時にブーヒェンの聖オズワルド
教会のために作曲されたものとされています。モーツァルトの《レ
クイエム》との類似点が論じられたりもしますが、こちらの方がモ
ーツァルトのそれより16年も早く書かれた作品となります。この時
代には演奏機会にあわせて歌詞の典礼文を省略することがしばしば
行われており、この作品でもおそらく教会での演奏時間の都合にあ
わせたものと推測されますが、キリエのクリステ・エレイソンの部
分を省略し、セクエンツィアは最初と最後の節だけを使用するなど
全体で30分ほどにまとめられています。
しかし短いながらもクラウスの才能を十分に感じられ、モーツァル
トの《レクイエム》と比しても決して引けを取らないこのクラウス
の《レクイエム》は、今後多くの合唱団に取り上げられていくこと
が予想される魅力的な作品です。
パナムジカコード | GK3130A |
単価 | 3,040円 |
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- 作曲者:KRAUS, Joseph Martin(クラウス)
- 編曲者:
- 出版社:Carus
- 作詞者:
- 訳詞者:
- 編成:混声
- 声部数:4
- 声部編成:SAB soli & SATB
- 伴奏:オーケストラ(ピアノ伴奏版)
- 言語1:ラテン語
- 言語2:
- 演奏時間:30'00"
- ページ数:40
- アーティスト: