Requiem For The Living
ヒッコリー・コーラル・ソサイエティの創立35周年を記念して委嘱
されたこの「生けるもののためのレクイエム」は、通常のレクイエ
ムで歌われる「DiesIrae」(怒りの日)のテキストを省き、代わりに
「Vanitas Vanitatum」(空のなかの空)という、仏教の色即是空に
も似た聖書の言葉による曲を2曲目に配していることが大きな特徴
となっています。すべては空虚、この生命というものですら根本は
虚無である…と、"生きる"ことへの痛みを表出するかのような厳し
い音楽が流れます。そこにフォーレのあの優美なレクイエムを思わ
せる「Agnue Dei」、「Sanctus」が続きます。
そして終曲の「Lux aterna」には、作曲者は、単に人生が無意味で
あると否定したかったのではなく、諍いを続ける辛い人生にも神の
救い、翳ることのない永遠の光があると説きたかったことが垣間見
えることでしょう。この世の中を生きるわたしたちへ、生きる意味
を問いながらも、あたたかな眼差しで見守る大きな愛の存在を信じ
るダン・フォレストからの贈り物とも言うべき作品です。
なお伴奏は、フルオーケストラ、チェンバーオーケストラ、エクス
パンディド・チェンバーオーケストラの3種類の編成での演奏が可
能です。
パナムジカコード | GF4103A |
単価 | 2,850円 |
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- 作曲者:FORREST, Dan(フォレスト)
- 編曲者:
- 出版社:Hinshaw Music
- 作詞者:
- 訳詞者:
- 編成:混声
- 声部数:4
- 声部編成:S(Boy and/or mezzo soprano), T soli + SA
- 伴奏:オーケストラ(ピアノ伴奏版)
- 言語1:ラテン語
- 言語2:
- 演奏時間:40'00"
- ページ数:64
- アーティスト: