混声合唱とピアノのための「やわらかいいのち」
"思春期心身症と呼ばれる少年少女たちに"という副題が付けられた
、谷川俊太郎の長文詩「やわらかいいのち」には、子どもたちへ「
いのち」の尊さを伝えるメッセージが込められていて、そのメッセ
ージを伝えられる子供たち、そして伝える側の大人たちにも多くの
共感を呼んできました。本作品は、その「やわらかいいのち」の全
文を一字一句を省略することなくテキストに用いた合唱作品です。
複雑な現代社会の中で自分の居場所を見つけることができない若者
たち。そんな彼らと「合唱」を通して接してきた作曲者もまた、悩
み、傷ついてきた経験を持っています。そして作曲者は、「ゆっく
りうたう」ことでを、不安を抱えた子供たちの傷だらけの心を癒す
活動をはじめています。作曲者に、今この時期に自らの意思でこの
詩をテキストにした合唱曲を書きたいと思わせたのは、偶然ではな
くまさに必然だったといえるでしょう。曲は子供たちの不安を表す
ようなピンと張り詰めた緊張感が4楽章まで続き胸が苦しくなりま
すが、その緊張感は5楽章の冒頭のピアノの優しく温かい音で一気
に解き放たれることでしょう。そして最後に作曲者が詩人の許可を
得て付け加えた一行「愛されている」に作曲者のすべての想いを凝
縮して感動のうちに静かに終わります。
パナムジカコード | GZMTKOO |
単価 | 2,310円 |
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- 作曲者:松下 耕(まつした こう)
- 編曲者:
- 出版社:カワイ出版
- 作詞者:谷川 俊太郎
- 訳詞者:
- 編成:混声
- 声部数:4
- 声部編成:SATB div.
- 伴奏:アカペラ
- 言語1:日本語
- 言語2:ローマ字
- 演奏時間:21'51"
- ページ数:72
- アーティスト: