新刊案内

パナムジカ出版の最新刊！
ポーランドのパヴェウ・ウカシェフスキの宗教曲、3作品同時発売！

パヴェウ・ウカシェフスキは1968年ポーランド南部チェンストホヴァの出身。
ワルシャワのフレデリク・ショパン音楽アカデミーでチェロと作曲の学位取得、ポズナン大学アーツマネジメント学校卒業、ビィドゴシュチュ音楽大学で合唱指揮のポストグラデュエート・ディプロマを取得。
1994年のショパン音楽アカデミー・コンクール優勝を皮切りにポーランド内外で実績を重ねており、1996年からはワルシャワのショパン音楽アカデミーで作曲の指導を行うなど現代ポーランドを代表する作曲家の一人です。
2000年代にはチリとアルゼンチンにて招聘教授を務めたほか、2016年からは母校フレデリク・ショパン音楽アカデミー副学長に就任。
その作品は、ポーランドを含むヨーロッパ各国、アメリカ、そして日本など世界各地で演奏されています。
近年ではとりわけイギリスで高い評価を得ており、ホルストシンガーズ、BBCシンガーズ、テネブレ等、名だたる合唱団にその作品が取り上げられ、CD録音も多数あります。

今回出版する3作品は、ウカシェフスキが長年にわたって作曲してきた「Musica Sacra」という一連の宗教作品群に含まれるもので、数回の改訂を経て、今回決定稿として世に出されることになったものです。
崇高な精神性と神秘的な美しさに満ちたウカシェフスキの世界をお楽しみいただけますと幸いです。

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46小節という短さでありながらも、余裕のある豊かな喜びが感じられる一曲。
ハーモニックな響きが続いたあとだからこそ、最後のソプラノによる、こぼれるような「Alleluia」が心に染みます。リズムは平易ながらも、和音を感じる確かな耳が求められる作品といえるでしょう。

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ソプラノののびやかで、どこか宗教的恍惚も感じさせる旋律に魅せられる作品。
それと対照して歌われる、中盤の祈りのつぶやきにも似たパッセージも印象的に響きます。どのパートも音域は狭めですが、ソプラノに上質な響きが求められます。

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ハープと弦楽(あるいはオルガン)とソロヴァイオリンと女声合唱のための組曲。
様々な宗教において重要な地とされるエルサレムを"聖地"として、また祝福されし理想郷として描く4つのテキストを採り上げました。合唱の歌う音世界"visions"を彩り鮮やかに、表情豊かに牽引するヴァイオリン、そして溢れるような和音を生み出すハープと弦楽(オルガン)、それぞれが絶妙に組みあって聖なる都の姿を描きます。
ヴァイオリンソロ+ハープ+弦楽、ヴァイオリンソロ+ハープ+オルガン、2通りの編成で演奏可能です。

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「パナムジカ合唱楽譜＆CD総合カタログ2017年版」が完成いたしました。
ご希望の方は、ご注文の際に合わせてお申し付けください。
　
●「パナムジカ合唱楽譜&CD総合カタログ2017」
パナムジカコード：PA2017A

なお、カタログのみのお送りご希望の方は、誠に恐れ入りますが、送料として210円分の切手をお送りくださいますようお願いいたします。

また、弊社サイトにダウンロード版もご用意しておりますので、そちらもどうぞご利用ください。

http://www.panamusica.co.jp/ja/catalog/index.html

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このたびカワイ出版に、遊び足りない男声合唱団のための「難しいコーラス」、略して「ムズコー」シリーズが誕生しました！
この「ムズコー」シリーズは、気鋭の作曲家が日本と世界の名曲を、「歌えるものなら歌って見やがれ！」と言わんばかりに、音域的、技術的に難しい編曲をしたものです。
各曲には、編曲者からの「挑戦状」も添えられて、「対決ムード」をあおります。
もちろんただ難しいだけでなく、音楽的にも優れているので、決まったときの演奏効果は抜群です。
この「ムズコー」シリーズが今後も続くか否か！？・・・。
編曲者と合唱団のせめぎ合いを楽しみにしたいところです！

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【北川昇からの挑戦状！】
・ 一部のテヌートスタッカート以外は必ずlegatoであるように。スラーがついている箇所についてはmolto legatoで。
・テヌートはマルカートにならぬよう。その意の通り「十分に音を保って」演奏されたい。
・日本語の発語には十分過ぎるほどの配慮を。語頭だけの明瞭さだけではなく、語尾や助詞のデリケートな処理が望まれる。八分音符の旗が拍節ではなく言葉で区切られているのは、それを意識していただくためである。
・テンポ変化は細かく設定したが、rit.とriten.の区別。 それに「poco」があるかどうか、精緻な目盛りが要求される。
・ただし、機械的なテンポの刻み方は曲の叙情性を損ねる。何も表記していない箇所も含め、自然なアゴーギクとなるような工夫をお願いしたい。
・音域はそれぞれのパートにとって無理のないようにした。 けして「のど自慢」「声自慢」な歌い方にならぬよう。日本の心を大事にして、sempre cantabileで歌って欲しい。

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【田中達也からの挑戦状！】
・全体では3オクターブ、各パートでは平均2オクターブ弱の広い音域をまんべんなく歌いきる必要がある。特に高音域をどのような声で歌うかも含め、様々な試みを求めたい。
・冒頭、全声部のユニゾンでメロディが明確に提示されるが、メロディのかたちはその姿をさまざまに変えていく。各パート間、緊密で繊細なアンサンブルを心がけるように。
・前半、メロディが追いかける展開の中で偶発的に聴かれる2度のぶつかりなど、随所に現れる不協和音程をエレガントに聴かせてほしい。
・曲の中間部と後奏にはモード・クラスター的な音形が現れる。編曲者としてはこの音形が限りなく美しく響くことを期待している。

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環境破壊や戦争などで地球が滅びてしまったという仮定で書かれた門倉さとしの詩による「地球のための鎮魂歌と」、谷川俊太郎の詩による地球への頌歌「私たちの星」の2曲からなる混声合唱曲集です。
今年8月に広島で行われた「第40回全国高校総合文化祭2016 ひろしま総文 合唱部門」の中で、広島の高校生が平和への祈りを発信する曲として書かれました。
「地球のための鎮魂歌」の最後でついに核兵器のスイッチが押され、「私たちの星」の冒頭で奇跡的に歌声がよみがえる、という構成は見事で感動的です。
今後若い人たちを中心に多く歌われる作品となることでしょう。

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卒業にちなんだJ-POPを集めた合唱曲集が登場しました。
今年度Nコン課題曲の「結　−ゆい−」からすっかり卒業ソングの定番となった「3月9日」まで、全12曲が収録されています。
今回こちらの商品をご購入の方先着100名様に、各曲の全体演奏音源が収録されたCDをプレゼントいたします♪ お早めにどうぞ。

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J-POPのヒット曲、テレビ番組から生まれた曲や、合唱コンクールや学校内で歌いつがれている名曲を、同声二部（三部）合唱に編曲したものです。
人生の節目の大切な卒業式に、校内合唱コンクールの選曲として、さまざまなシーンにご活用いただけます。

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新しい卒業式の定番として歌われている「旅立ちの日に」他、卒業式や集会、行事でよく歌われる合唱曲を集めています。

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「楽しい合唱名曲集」シリーズより、クラス合唱編がリニューアルとなりました。
J-POPのヒット曲から、合唱の定番曲まで、自由な編成で使える「メロディーパート+コーラスパート」アレンジとなっています。

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J-POPから日本唱歌まで、いつまでも語り継がれる名曲だけ50曲を厳選して合唱に編曲した保存版。編曲は、基本ヴォーカル+コーラスのスタイルで書かれています。

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スウェーデンの作曲家モルテン・ヤンソンによる合唱と弦楽四重奏のためのミサ曲です。
テキストは通常の典礼文ですが、メロディーのモチーフをスウェーデンの民族音楽から採ったことから"Missa popularis"「民衆のミサ曲」と名づけられました。
レガートでメランコリックな「Kyrie」は3/4拍子の"Polska"。
弾むリズムが魅力の「Gloria」は4/4拍子の"Schottis"。
"Ganglat"(行進曲)で力強く歌われるのは、メインディッシュの「Credo」。
スウェーデンの民族舞踏としては珍しく反時計回りで踊られる"Polska"の一種である"Bakmes"による「Sanctus」。
「Kyrie」と対称関係にあり、全曲を統括する「Agnus Dei」。
いずれの曲もそれぞれ違った表情を持ちながら、どこか懐かしさや親しみを覚える旋律に心が震えます。
もともと女声合唱として作曲されましたが、出版にあたり混声5部でも演奏できるように再構築されていますので、広く演奏機会をもっていただけるミサ曲になるでしょう。
弦楽のパート譜、指揮者用フルスコアは別売りにてお求めいただけます。

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現在、韓国合唱界でもっとも人気を集めている女性作曲家、ヒョ・ウォン・ウー。全日本合唱コンクールでも以前その作品がとりあげられたこともあり、日本でも名前が知られつつある作曲家です。今回は韓国の民族音楽を感じられる旋律と大胆な発 想が魅力的な2作品を紹介いたします。
　
「O Magnum Mysterium」は、和音を鳴らすパートとリズムを生むパートの対比がそこかしこに生きた無伴奏混声合唱曲。端々に東アジア的エキソチズムを感じさせ、明るさだけではなく、どこか切迫感も感じられる雰囲気を持った作品です。
イエス誕生のフォルティシモ後の 「Alleluia」では、ソプラノとテノールのソロが喜びいっぱいに歌います。
コンクールやアンサンブルコンテスト、そしてコンサートにといろいろな機会で演奏していただけるでしょう。

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「笑い」をテーマに採った混声合唱曲。
ひとくちに「笑い」と言っても、人間は色々な場面で笑いを浮かべるもの。時には喜び、愛嬌あふれ、悪の魔法使いのように冷淡な笑いもあれば、滑稽な"バカ"笑いもあり…ぜひ演出を加えながら、人間の様々な感情を表現してみてください。
印象が強く残る作品なのでアンサンブルコンテストなどのコンクールの自由曲にもお勧めです。

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谷川俊太郎の詩をテキストとした合唱作品。
昼でもない、夜でもない、「夕暮」という中途半端な時間帯。
ある人にとっては来てほしくなく、ある人にとっては早く来てほしい不思議なひと時です。
人々は「夕暮」の空を見上げては、その限られた時間の中で、今日一日のことを振り返り、そして明日のことを想います。
曲は、そんな「夕暮」の情景を幻想的に、そして明るい未来を予感させながら大きなスケールで描いていきます。
ピアノ伴奏でも無伴奏でも、同声版は、女声でも男声合唱でも、さらには混声版とあわせても、とさまざまな合唱形態で演奏できるので、合唱祭のような大きなイベントの合同曲などにもお勧めです。

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今、その活躍が注目されている若手作曲家の一人・土田豊貴による待望のラテン語宗教作品が出版となりました。
この「Salve regina」は、「Alma Redemptoris Mater」「Regina Caeli」「Ave Regina Caelorum」とあわせた組曲「4つのマリア賛歌」の第1曲目にあたります。
初めて宗教曲に取り組んだことで生じた悩みを乗り越えて出来上がってきた作品は、ラテン語のテキストに寄り添ったシンプルな手法で書かれ、これまでの作品にない和音配置や、短い楽節のつながりなどその新境地を開くことになりました。

【初演データ】　
初演： 2016年11月25日　　横浜みなとみらいホール 小ホール
《MM ジョイントコンサート》
指揮：平井 保
合唱：アンサンブル ミルフィーユ、コール・ミュゼリス

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国内外で幅広く活躍するプロフェッショナル室内合唱団 harmonia ensemble (ハルモニア・アンサンブル)と、今をときめく新進気鋭の作曲家のタッグによるクリスマスソング集の楽譜とCDが発売となりました！
ちょっぴり難しいけれど、とってもオシャレでカッコいいharmonia ensembleのためのアレンジを「聴いて」「歌って」お楽しみください！！

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楽譜集・ハルモニア・アンサンブル アカペラ・コレクション「クリスマス・ソングス　Vol.1＆ Vol.2」の全20曲を収録したクリスマスアルバムの決定盤！

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ミサ通常文の「Credo」をテキストとした単一楽章の無伴奏男声合唱作品。
なぜ人は歌うのか、何に向かって歌うのかを問うた渾身の一曲です。
宗教一般を信じていない、という作曲者なのでこの作品を純粋な「宗教曲」とは呼べないのかもしれませんが、人と、よりよい未来を信じる気持ちがきちんと込められた「祈り」の曲であることには間違いありません。
高度な演奏技術が求められ、声部も最大20声まで分かれるため気軽に取り組める作品ではありませんが、チャレンジ精神旺盛な男声合唱団に取り上げていただきたい作品です。
合唱団お江戸コラリアーず（指揮 山脇卓也)によって委嘱され、2016年8月に初演されました。また今週末開催される全日本合唱コンクール全国大会でも同合唱団によって演奏される予定になっています。

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NHK東京児童合唱団のために1年に1曲ずつ3年かけて作曲された作品を集めた曲集です。
佐々木幹郎、和合亮一の詩をテキストとしたピアノ伴奏付の2曲の間に、ミサ通常文の「Gloria」をテキストとした無伴奏曲が挿入されるという構成になっていますが、「祈り」が共通のテーマとなっています。
「何に対して祈るのか、どのような神に対して祈るのか、人それぞれ異なるだろうが、ともかく祈る、ということ。それは人智を超えた何事かを受け入れる時に、私たちがせざるを得ない営為である。」(作曲者)
全曲初演は、2016年11月に行われました。

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中島みゆきの作品を源田俊一郎が男声合唱に編曲したものですが、単なる「編曲集」ではなく、「死生観」をテーマに壮大な"曼陀羅"をイメージする「男声合唱組曲」として作られたものになります。
紐育(ニューヨーク)男声東京合唱団によって委嘱され、2016年3月に初演されました。

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京都在住の作曲家・平田あゆみの代表作のひとつ「エレメント」の混声合唱版が、女声版に続き全音楽譜出版社から出版されることになりました。
「エレメント」とは“元素”。万物の根源をなす究極的要素、一切のものが生ずる元気。思想で最も基本となるものもまた“元素”とよばれ、仏教では、「地水火風空」を五大元素とし、ギリシャ哲学などでも共通する地・水・空気・火などをこれに入れています。
これら究極的要素を題材にしながら、いたずらに称賛することのない独創的な視点。谷川俊太郎ならではの新鮮なことばの力が“元素”に対してだれもが抱く畏れや祈り、経験からくる懐かしさ、また容易に想像できる空想の世界を展開します。
歴史を超えるような時間や、生命や声の不思議を思う時間を感じさせるなど、宇宙的なひろがりを持つこの作品は、より混声合唱にふさわしいと言え、さらに若い男女の声が混ざり合い歌われるときにそのテーマとサウンドが喜ばしいほど一致するとのことですので、高校生、大学生などの若い混声合唱団のレパートリー
に特にお薦めです。

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J-POPを中心に定番の卒業ソングを集めた、卒業シーズンにピッタリのコーラスブック。全曲が混声3部、女声3部どちらでも歌えるとても便利な楽譜集です。分かりやすいリハマークとハモリ箇所がすぐに分かるメロディーマークが特徴。ピアノ伴奏も難しすぎず、質の高いアレンジになっています。

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1967年にリリースされた森山良子のデビュー作を女声3部合唱に編曲したもの。
変ロ長調からロ長調へと転調する音楽は、やさしい歌詞と相まってなだらかに紡がれます。
参考演奏・パート別演奏・ピアノ伴奏を収録したCD付。

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初音ミクが歌い、一躍有名となった「桜ノ雨」。既刊の女声2部合唱に続き混声3部合唱版が仲間入りです。
中高生には卒業式の定番ソングとして人気だそうです。参考演奏・パート別演奏・ピアノ伴奏を収録したCD付。

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ハイチのポートフランス出身のシドニー・ギヨームは、1982年生まれ。将来を嘱 望される若手作曲家の一人です。
11歳で渡米、2004年にマイアミ大学フロスト音楽校より音楽理論と作曲部門において学術賞を授与されました。音楽をアカデミックに学んだのはアメリカにおいてのことですが、ギヨーム自身は自らの「ハイチ」の血脈を非常に誇りに思い、ハイチが政治的混乱や経済難ではなく、その美しい文化、精神によって世界に名
を馳せることを熱望しています。そのためか、彼の作品の多くは彼の父親、ガブリエル・T・ギヨームによるハイチ・クレオール語で書かれています。
父子の熱い思いの詰まった音楽をどうぞご堪能ください。

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人類発祥の地とされるアフリカに思いを馳せる混声合唱曲。コロンブスの"発見"後、ハイチはいくつかの国によって統治され、アフリカから多くの黒人奴隷が強制入植されました。時代は下り19世紀、世界初の黒人国家として独立するも、自然災害や戦災による苦しみからは抜け出せずにいるのが現状です。
"暗黒大陸"と呼ばれ、今も平和とは言いがたい状況から発せられる「Rel-o」(嘆き)、大地の鼓動の息づく力強い4拍子の「Doumbalele」、静かな祝福の「BeniswaAfrika...」と、さまざまな形で祈りを歌い上げます。
ハイチのルーツとして、そして人類の発祥の地として、二重の意味における「母なるアフリカ」。divisionも多く、考えさせられる内容の曲ですので、取り組み外は充分といえるでしょう。
巻末には英訳、IPA(国際発音記号)、パーカッション譜付。

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Boula(一番大きな太鼓)、Tanbouren(美しい音の太鼓)、Kata(小さい太鼓)という3つの太鼓がそれぞれの短長を補いあって、素敵な音楽を奏でようとする一曲。
タイトルからも察せられるとおり、ヴォカリーズのように歌われる旋律はまるで太鼓のリズムのよう。途中に転調を挟みながら、どんどんヒートアップ！ノンストップで最後まで突き進みます。
ストーリー性のある楽しいリズムの曲です。実は一切divisionがなくカルテットでも歌えますので、アンサンブルコンテストでの選曲にもおすすめです。
巻末に英訳、IPA(国際発音記号)付。

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踊れや、歌えやのお祭り騒ぎの女声合唱曲。働くことももちろん生きるためには大切だけれども、今日は精一杯楽しもうじゃあないか！という非常に"ラテン"を感じられる思想のもとで作られたとのこと。中盤に現れる太鼓の音がいわゆる「ニロ抜き」になっており、妙なところで日本とのつながりを感じられるのもポイントです。女声3部、divisionなしの曲ですので、少人数アンサンブルでの演奏にもどうぞ。
巻頭に英訳、巻末にIPA(国際発音記号)付。

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キューバのユース島出身の女性作曲家イベット・ヘリマンによるピアノと女声合唱のための作品。キューバの民族音楽である「ソン」のリズムを取りいれたピアノのベースラインを"旅人の歩み"、それを止めようとする"悪"を象徴する女声の3連符。さて、旅人は誘惑に負けずに歩き続け(Sigue)られたのでしょうか？音域
は狭め、ピアノがリズムを刻んでくれるため、聞いた感じよりは少し楽にかっこよい雰囲気を味わえることでしょう。

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合唱作品からミュージカルまで、幅広いジャンルで活躍する女性作曲家、ジョアン・シムコーによる混声合唱小品。好評の女声版(パナムジカコード：FS9980A)に加えて、新たに混声版が仲間入りです。
アルトの敬虔な歌い出しから幕を開ける音楽は3/8拍子の符点を伴う快活なリズムへと変化、幾度も現れ上行する16分音符の旋律が華やかさを演出します。
短めの作品ながらも非常に聴き応え、作り甲斐のある1曲です。

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金子みすゞの「わらい」をテキストとした女声合唱曲です。
千葉県の磯辺女声コーラスの創立30周年を記念して委嘱されたもので、合唱団員の笑顔にインスピレーションを得てこの詩が選ばれました。
軽やかなピアノ伴奏に乗って「わらいの花」が次々に咲いていき、会場全体が幸せな気持ちにつつまれることでしょう。笑顔が素敵な女声合唱団のレパートリーに最適な作品です。

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横山潤子編曲集第2弾。
前作「さんぽ」がこどもの歌の編曲集だったのに対して、この「歌の翼に」では、長く親しまれてきた古典的な名歌やスタンダード・ナンバーを女声合唱に編曲しています。
シンプルなアレンジの「歌の翼に」、ソロ（ソリ）と合唱の掛け合いが楽しい「赤いサラファン」、合唱アレンジとしては珍しい「愛の夢」などが豊かなハーモニーと叙情的なピアノで歌われます。

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「楽しい合唱名曲集」に卒業シーズン向けのコーラス曲集がリニューアルしました。
定番の「仰げば尊し」「旅立ちの日に」からPOPSの「365日の紙飛行機」「桜ノ雨」まで幅広く掲載。
自由な編成で使える「メロディーパート+コーラスパート」アレンジで、ピアノ伴奏CD付きです。

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ジョン・レノンの代表作「イマジン」を混声4部合唱に編曲したもの。
反戦や平和をテーマとし1971年に発売されたこの楽曲は、今なお多くのアーティストによってカヴァーされ人々に愛されています。参考演奏・パート別演奏・ピアノ伴奏を収録したCD付。

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さだまさしが2009年に発表した楽曲を混声3部合唱に編曲したもの。
幸せになるために誰もが生まれてきたんだよ――という歌詞のとおり、あたたかいメッセージが込められた優しさに溢れた作品です。参考演奏・パート別演奏・ピアノ伴奏を収録したCD付。

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教育芸術社のオリジナル合唱ピースシリーズの新刊をご紹介差し上げます。
教育現場で人気の作曲家による2016年に書き下ろされたものを中心としたフレッシュなラインナップです。
今回ご紹介する女声編にはチャレンジングな曲が並びました。
なお、今年はCDの発売はなく、ネット配信によって音源は提供されています。

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ラター＆ケンブリッジ・シンガーズの最新盤。
代表作「レクイエム」の新録音と、2016年の新作「ヴィジョンズ」の2作品のカップリングです。
1986年の初録音から30年という長い歳月を経て、実現した「レクイエム」の新録音は、ラッター自身の新しい解釈を聴くことができる貴重な録音。
世界初録音となる2016年の新作「ヴィジョンズ」は、ヴァイオリン独奏、弦楽オーケストラ、そして合唱のための4楽章形式の大作です。

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1986年アメリカ生まれ、"合唱界のニュースター"ジェイク・ランスタッドの合唱作品をご紹介します！
現在世界で最も注目を集める作曲家のひとりとも言われているランスタッド。
ソルトレイク・ヴォーカル・アーチストをはじめ、ワシントン・ナショナル・オペラ、オランダ放送合唱団、ルイジアナ交響楽団等、そうそうたる団体から委嘱を受けていることからも、その注目度、期待の高さが伺えます。作曲以外にも、北米を中心に合唱団の指揮・指導、ワークショップの開講等、多角的に活動を広げており、今後ますます目が離せない存在となりそうです。
ランスタッドのチャーミングな旋律、琴線に触れるようなハーモニーはきっと日本でもスタンダードなレパートリーとして受容されるのではないでしょうか。

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全編ヴォカリーズ(意味のない言葉)で構成されたチャレンジングな作品。
ヴォイスパーカッションのごとき無声音や、手拍子など人の身体で出せる様々な音を用いて、「音の爆発」を描こうとしたというこの作品。
どこかアフリカや南米の曲を思わせるリズムに乗り切れるのか...独特の世界観を活かしきるには、相当の鍛錬が要されることでしょうが、バッチリ決まった時には会場総立ち間違いなし！コンクールやアンサンブルコンテストの選曲にぜひ。

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陽光と喜びにあふれた場面、そよ風のやさしさ、嵐の猛々しさ、といった様々な森の表情を描きだします。すべての表情を内包するエンディング、森のさざめきのような音景色には心が洗われるよう。
光があふれ、こぼれるようなピアノの光彩感の美しさもまた大きな聴き所のひとつです。
ジョイントコンサートの合同ステージや大人数の合唱での1ステージにぜひ！

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見上げるような浮遊感のあるメロディーラインが印象深く、何度も繰り返し歌われます。大きな存在のぬくもりを感じ、幸せな気分になれる一曲です。とはいえ、divisionもあり、ソプラノの最高音はhigh Hと、決して簡単な曲ではありません。きっとコンクールでの選曲にも挙げられるレパートリーになるでしょう。

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この作品もブレイディー・オールレッド氏率いるソルトレイク・ヴォーカル・アーティストの委嘱曲です。
古城の舞踏会のような豪華さと根底にあふれる喜びと神への感謝を、かっこよく歌いあげます。高雅な雰囲気をまとった6/8拍子の舞踏のリズムで歌われる女声の旋律と、男声の合いの手(do)、喜びの「Alleluia」。続く圧倒的な光を放つソプラノソロは会場を感嘆の息に包みこむことでしょう。難易度は高めですが、生
きて、踊って、歌える喜びをもって歌い上げてください。

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ポーランドの誇る作曲家ウカシェフスキの無伴奏混声合唱曲。今年もコンクールで採りあげる団体があったことから、リズミカルで難しい、いわゆるコンクール向けの曲が多い印象がありますが、こちらの曲は"Lento"、ゆっくり落ち着いた音楽です。モノフォニーで長調系と短調系の和音を交互に歌いながら格調高く喜
びを歌います。ウカシェフスキ作品や現代曲を集めたステージの緩急の緩や、勢いのある曲と組み合わせてアンサンブルコンテストの選曲にどうぞ。

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イギリスに亡命した旧ソ連出身の作曲家、ディミトリー・スミルノフによる合唱作品集。
こちらに収録された「スラヴ語による5つの宗教曲」は、先日開催された全日本合唱コンクール高校Bグループにて埼玉県立松山女子高等学校によって歌われ、話題を集めました。
それ以外の作品は混声合唱曲となっております。
なお、こちらの曲集は全編キリル文字にて表記されています。

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みなづきみのりの優しい詩をテキストとした、これからの季節にぴったりな心温まる子守唄。
磯辺女声コーラスの創立30周年コンサートのために委嘱された女声版のあと、続けて独唱版、混声版が作られました。
合唱版はどちらも無伴奏で作られましたが、出版に際してはピアノ伴奏がオプションで付けられて、どちらでも演奏できるようになりました。
やさしい気持ちで子供に歌いかけるようなやさしいメロディーと温かなハーモニーが心に沁みる作品で、コンサートの最後を締めくくるアンコールピースにも最適です。

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混声合唱とピアノのための『遠きものへ＿』は、ヴォカリーズと、長田弘の詩をテキストとした合唱曲を組み合わせた全5曲で構想が練られている合唱組曲です。(5曲目は来年初演予定)
アタッカで続けて演奏される「Vocalise I / 朝の浜辺で」には、2011年の東日本大震災後に書かれた「朝の浜辺で」という詩が使われいます。
詩の世界に寄り添いながら、ヴォカリーズ・合唱・ピアノがドラマティックに描かれ、祈り・葛藤・希望といった様々な感情が時に激しく、時に静かに、時に美しく奏でられていく作品です。
『詩中の ‘無を見ているのだ’ という言葉が内包するものに心を向け、対峙し、音として昇華すべく作曲した作品です。津波の記憶、レクイエムや祈り…といったものへの感情が根底にありました。』（作曲者）
千葉県立幕張総合高等学校合唱団が、2016年第83回NHK全国学校音楽コンクールの全国コンクールにおいてこの曲を演奏し、銀賞を受賞しました。

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第3曲「Vocalise II」と第4曲目「海辺にて」もアタッカで続けて演奏されます。
「海辺にて」は、2006年に発行された長田弘の詩集《人はかつて樹だった》から取られています。
「Vocalise I / 朝の浜辺で」に比べて明るい曲調となっており、希望を指し示すものとなっています。
詩中の 「人は悲しみを重荷にしてはいけない」という言葉は、詩人が経験した試練が影響していると思われますが、歌い手・聞き手の双方がそれぞれ経験する日常生活での 「悲しみ」に対してどのように向き合うのかを強烈に問いかけるものであり、pからfffに至る最終部はこれを強烈に印象づけます。
千葉県立幕張総合高等学校合唱団が、2016年第69回全日本合唱コンクール全国大会の高校部門Bグループにおいてこの曲を演奏し、金賞・香川県教育長賞を受賞しました。

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カタリン・キッシュとアルス・ノヴァによるオルバーン合唱作品集第2集。
ミサ曲第12番をメインに、人気曲「Daemon irrepit callidus」やラテン語の宗教小品を収録。オルバーンならびにハンガリー合唱音楽ファンにはうれしい一枚となっています。

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先週もご紹介いたしましたアメリカの作曲家ダン・フォレストの代表作「生けるもののためのレクイエム」が入荷いたしました。

ダン・フォレストは、1978年生まれ。カンザス大学作曲科博士課程および同大学ピアノ演奏科修士課程を修了。現在は作曲や音楽理論の講義のみならず、世界中でワークショップ、演奏会、委嘱、伴奏者として自作自演を行う等、緊密なスケジュールのなかで活動しています。
特にアメリカの合唱団で重要なレパートリーとして認知され、彼の作品はなんと累計200万部以上もの売上を記録しているとのことです。

ヒッコリー・コーラル・ソサイエティの創立35周年を記念して委嘱されたこの「生けるもののためのレクイエム」は、通常のレクイエムで歌われる「Dies Irae」(怒りの日)のテキストを省き、代わりに「Vanitas Vanitatum」(空のなかの空)という、仏教の色即是空にも似た聖書の言葉による曲を2曲目に配していることが大きな特徴となっています。
すべては空虚、この生命というものですら根本は虚無である…と、"生きる"ことへの痛みを表出するかのような厳しい音楽が流れます。
そこにフォーレのあの優美なレクイエムを思わせる「Agnue Dei」、「Sanctus」が続きます。
そして終曲の「Lux aterna」には、作曲者は、単に人生が無意味であると否定したかったのではなく、諍いを続ける辛い人生にも神の救い、翳ることのない永遠の光があると説きたかったことが垣間見えることでしょう。
この世の中を生きるわたしたちへ、生きる意味を問いながらも、あたたかな眼差しで見守る大きな愛の存在を信じるダン・フォレストからの贈り物とも言うべき作品です。

なお伴奏は、フルオーケストラ、チェンバーオーケストラ、エクスパンディド・チェンバーオーケストラの3種類の編成での演奏が可能となっています。

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「Primitive Music」(パナムジカコード：FL1360B)がよくコンクールで取り上げられるフィンランドの作曲家ユッカ・リンコラによる無伴奏混声合唱曲。
エネルギッシュで溌剌としたリズムが印象的な"ヨイク"です。手拍子・足拍子、種々のヴォカリーズを駆使して織りなす非常に独特な音楽には、他の曲ではなかなか表現できい世界観があります。常に8声、テンポも速く、当然のごとく暗譜必須！という難易度ですので、コンクールでの選曲におすすめです。
第69回全日本合唱コンクール全国大会 大学職場一般部門(鳥取)にて「アンサンブルVine」が演奏予定です。

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ピアニストや作曲家として活動しているアメリカの作曲家ケヴィン・メムリーによる混声合唱作品。
冒頭に提示されたパッサカリアが曲中に幾度となく現れ、転調を伴いながらクライマックスへと向かいます。
デュナーミクや調性ごとの色合いなど、多彩な変化を感じられる1曲です。

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"うたうこと"の力強さを歌いあげるアカペラ女声合唱曲。ヨーロッパの民謡を思わせる耳馴染みの良い旋律が、ハンドドラム(あるいはバウロン)の鼓動に乗せて歌われます。少人数アンサンブルでフォークロア風に演出しながら歌うもよし、大人数でパワフルに歌うもよし、ぜひ規模によって魅せ方を変えながら演奏して
みてください。

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