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昨年の全日本合唱コンクールで彗星のごとく現れ話題をさらった、今もっとも日本で注目を集める合唱団といっても過言でない harmonia ensemble(ハルモニア・アンサンブル)、待望のファースト・アルバム。

harmonia ensembleは、2009年4月に、World Youth Choir(世界青少年合唱団)に参加した経験のあるメンバーや、音楽大学に在籍する合唱経験の豊かな学生を中心にして結成された、高水準の合唱演奏を追及する室内合唱団です。
指揮者を置かず、メンバー一人一人が自発的に音楽を作り、他のメンバーと意見を交わしあいながら、一つの音楽にまとめていくという独特のスタイルで活動しています。

前述の「第63回全日本合唱コンクール」では、初出場ながら見事金賞(兵庫県知事賞・シード権獲得)を受賞。
今年5月にフランス・トゥールで行われた「第40回フロリレージュ国際合唱コンクール」において、グランプリ(総合1位)・聴衆賞を獲得し、2012年4月にスロヴェニアで開催される「ヨーロッパ・グランプリ」への出場を決めるなど、その実力は日本のみならず海外でも高く評価されています。

今回ご紹介差し上げる彼らのファースト・アルバムとなる「明日に架ける橋」は2011年6月25日に、そのフロリレージュ国際合唱コンクール報告演奏会として開催された「第2回定期演奏会」(かつしかシンフォニーヒルズアイリスホール)の模様を収録したライブ盤です。

ルネサンスから現代に至る外国の合唱作品、そして松下耕、佐藤賢太郎、相澤直人らによる日本の合唱作品まで、どの曲もライブとは思えない完成度の高さで聴かせてくれます。
harmonia ensembleの無限の可能性を感じさせてくれる1枚、必聴です！！

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探偵ものや怪奇小説の作家として知られるエドガー・アラン・ポーの詩「鐘」を作曲者自身による日本語訳詩をテキストとする混声合唱組曲です。
若さあふれる銀の鐘から葬送の鐘まで、「銀」「金」「銅」「鉄」4つの鐘で人生の四季を辿ります。
初演時はこの4曲にア・カペラの「ユーラリー」が加わった全5曲の組曲だったそうですが、出版に際し4曲版に改編されました。その「ユーラリー」も巻末に付録として収録されています。
「合唱の醍醐味を味わえるような作品をめざし、合唱の魅力の要素である、和音の豊かな響き、機動性、メロディーラインの歌い込み、軽やかで精緻なアンサンブル、各パートの役割が明確であることなどをてんこもりに盛り込んだ。(作曲者)」という直球勝負の組曲です。
池田規久雄氏の委嘱により作曲され、早稲田大学合唱団(指揮 辻志朗)によって2010年12月に初演されました。

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歌の力で地球の平和を守りたい！…そんな正義感溢れる混声合唱団のためのメドレー集が誕生しました。ゴレンジャーや仮面ライダーなどのテーマソング5曲による「ヒーロー・フラッシュ」とウルトラマンシリーズで綴る「ウルトラ・フラッシュ」の2編。
これらのヒーローが活躍した時代をリアルタイムで知らない方々にも、存分に楽しめるようなアレンジとなっています。これから「かぶりもの」が合唱のステージに続出するかも？！
編曲者の横山智昭さんは京都市在住の作曲家・ピアニスト。
ピアニストとして合唱やオペラ、Jazzなどさまざまなジャンルで演奏活動しながら、幅広く作編曲活動も行っています。
京都大学音楽研究会ハイマート合唱団で学生指揮者を2年務めるなど合唱経験も豊富で、すでに何曲か合唱作品を作曲するなどこれからますますの活躍が期待されています。

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NHKテレビ「歌うコンシェルジュ」でおなじみ、“半径5メートルの音楽家”秦万里子の、とっておき作品集。
主婦の日常の目線から生み出される、とても愉快で、でもちょっとペーソスのある歌の数々は、おかあさんコーラスに拍手をもって迎えられることでしょう。
各曲に秦万里子のエッセイ付き。

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表題作2曲のほか、「大人」の女性に人気の歌12曲を女声3部合唱に編曲した曲集です。ピアノ伴奏CDが付録でついていますので、ピアニストが不在の時でも演奏できますね。

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弦楽5部でわずか9人というオケに、イギリスの誇る精鋭合唱団ザ・シックスティーンを迎えた、小編成ながらもエネルギッシュなライヴ録音。明晰にして生彩豊かなこの演奏は、「メサイア」の一つの理想像を描いています。

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最高のモーツァルト指揮者としての証、クリスティの「大ミサ曲」。舞曲のリズムや室内楽要素が多いことに注目したクリスティ。細かい音色やフレーズ、木管楽器の豊かなサウンド。禁欲的な美しさを感じさせる演奏です。

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合唱の美しい流れから生み出される水晶のような透明感と、その中で浮き彫りにされるドラマの戦慄。人間の深い祈りを見事に映し出す、情熱的で献身的なレクイエムです。宗教音楽の円熟をうかがわせるクリスティの名演。

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デュリュフレの代表作2曲を収録。「レクイエム」は、フルオーケストラヴァージョンです。

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超絶的なヴォイス・コントロールと驚異的テクニック、声のオーケストラとも称されるア・カペラ合唱団シャンティクリアの代表作です。ルネサンスから現代まで、時空を越えるア・カペラ500年の旅をお楽しみください。

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北欧諸国の多彩な合唱作品は世界的に人気が高く、力強く、透明感のあるサウンド、民族文化の香りと色彩が豊かな作品の数々は日本でもすでにお馴染みになっています。バルト三国と称されるラトヴィア、エストニア、リトアニアはバルト海に面した小国ですが、数年に一度開催される国民総動員の合唱祭とダンス祭は、ユネスコの世界無形文化遺産に登録されています。三国の歴史は古く、ソヴィエトの鉄のカーテンに閉ざされていた時代も、美しい街並みと文化は民族の強い意思によって守られて来ました。苦しい時期から開放され、今やバルト三国の合唱文化は世界に向けて積極的に発信されています。
今回はそれらの作品の中から、ラトヴィアの作曲家ウギス・プラウリンスのミサ曲をご紹介します。

プラウリンスは1957年ラトヴィアのリガ生まれ。映像音楽、バレエ音楽、合唱曲などの作曲で活躍していますが、民謡歌手、そしてロック・バンドのキーボード奏者としても有名だそうです。
彼の音楽の原点は、リガ大聖堂少年合唱団での聖歌隊員としての経験。

ラトヴィアの首都リガのシンボルともいえるリガ大聖堂は、今からちょうど800年前の1211年の建設。リガ大聖堂少年合唱団は、その大聖堂の聖歌隊として古い伝統を受け継ぎ、教会音楽はもとより 多くの合唱作品をレパートリーとし、国内はもちろん国際的にも大変高い評価を受けています。

今回ご紹介差し上げる「Missa Rigensis」は、プラウリンスがかつて所属していたそのリガ大聖堂少年合唱団のために作曲されたもので、別名「リガのミサ」とも呼ばれる無伴奏混声合唱のためのミサ曲です。
2003年の復活祭にリガ大聖堂で執り行われた初演では、中世の巨大な大聖堂に荘厳な歌声を響かせ、大きな反響を呼んだそうです。
日本でも2008年、同合唱団の来日公演で演奏され一部話題となりましたが、昨年HyperionからリリースされたCD「バルト三国の合唱作品集 (Baltic Exchange)」に収録されたことから広く知られることになり、楽譜の問い合わせが多数寄せられていました。

演奏時間は約30分という大作で、グローリア、クレドは複数の部分に分かれています。荘厳な雰囲気を保ちながら斬新なアイデアに充ちており、豊かに流れる美しい旋律と多彩なハーモニー、ソプラノやテナーのソロを伴う、変化に富んだ構成になっています。各パートは随所で分かれますが、音程や旋律などの難易度はそれほど高くはなく、テキストに相応しい、分かりやすい旋律が充実しており、どのパートも歌う喜びに溢れています。さすがに合唱団員として育った作曲家ならではの経験と技を感じさせる、輝かしい喜びに満ちた美しい作品です。

ある程度の人数を有し、充実した響きを求める合唱団にお勧めです。

*** この作品を収録したCDのご案内
●[CD]「バルト三国の合唱作品集 (Baltic Exchange)」
レーベル　Hyperion　CDA67747
パナムジカコード　XKSC75A

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かぐや姫でおなじみの「竹取物語」からテキストを取った無伴奏混声合唱組曲です。
かぐや姫の生い立ちと、5人の求婚者への難題の提示を描いた「いまはむかし」、かぐや姫に求婚した5人の貴族たちの挫折と破滅を描いた「天竺に在る物も」、帝の召しと天人の来降、かぐや姫の昇天を描いた「おのが身は・・・」と、物語全体を俯瞰する3つの章で構成されています。
鈴木作品ですから、音楽の内容・技術的水準は、かなりの高いレベルで作曲されていますが、演奏に挑戦した合唱団にはきわめて強い満足感が得られることでしょう。
栗村美喜子氏によって委嘱され、会津高等学校合唱団(指揮 山ノ内幸江)によって2009年8月に全曲初演されました。

*** この作品を収録したCDのご案内
●[CD]「頌歌 鈴木輝昭作品集 4」
レーベル　日本伝統文化振興財団　VZCC-98
パナムジカコード　JXST01I

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好評既刊の「COSMOS / ミマス作品集」(パナムジカコードSZTMYTB)に次ぐ「富澤裕セレクション」第2集です。心温まる音楽活動が共感を集めている楽団「あぶあぶあ」のレパートリーから小・中学校に広まった水本誠によるオリジナル・ソングを富澤裕が合唱曲に編曲した10曲を収録しています。特にヒット曲「With You Smile」は、2部合唱、混声3部合唱、混声4部合唱と3つのヴァージョンをすべて収録。学校の音楽活動に欠かせない1冊でしょう。

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子どものための歌づくりで定評のあるソングライター美鈴こゆきの作品集・第2集。好評既刊「エール!!」(パナムジカコードFZTM50I)の続編にあたります。
収録作品は、小学校生活のさまざまな場面で歌える斉唱ないしは易しい2部合唱曲が11曲、代表作「エール!!」のハ長調版も収録しています。

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先月の森山至貴さんに続いて、今月もまたこれからの活躍が期待される若い作曲家・相澤直人さんの作品をご紹介できることになりました。

相澤直人さんは、1978年生まれの33歳。
東京芸術大学で作曲と指揮の両方を学んだという大変すばらしい経歴の持ち主ですが、もともと音楽家への道を志すきっかけとなったのが、高校で合唱を始めたことだったというだけあり、現在は多くの合唱団の指揮・指導をしながら合唱作品の創作するという、「合唱」を中心にすえた活動をされています。
合唱のことを愛し、そしてよく知っているだけに、歌う人、聴く人が喜ぶツボをしっかり押さえていて、すでに多くの合唱団にその作品が愛唱されていますが、この出版でますますその人気が高まることは必至でしょう。

今回出版された「ぜんぶ ここに」は、アニメ「ちびまるこちゃん」の作者・さくらももこの詩集「まるむし帳」からテキストを取った無伴奏混声合唱曲集です。
どの曲も2分〜4分の短い曲ながら、皆をやさしい気持ちにさせてくれる珠玉の10編が収められています。
このうち「ぜんぶ」は、第62回全日本合唱コンクール全国大会・大学部門において都留文科大学合唱団（指揮 清水雅彦）が歌い、金賞と北海道教育委員会委員長賞、カワイ賞を受賞したことで話題となりましたが、その後もVocal Ensemble 《EST》やharmonia ensembleによって演奏会で取り上げるられるなど、彼の代表作としてすでによく知られています。
「ぜんぶ」については、ピアノ伴奏版もあわせて収録されていますので、2つのヴァージョンをお楽しみいただけるでしょう。
それぞれの曲は、違う時期に、違う合唱団のために書かれたものです。したがって組曲として全曲通しての演奏のほか、コンクールの自由曲やアンコールピース、そして愛唱曲として1曲、1曲を取り上げて演奏していただいてもよろしいかと思います。
いずれの場合も、あなたの「大切なこと」がきっと見つかる、そんな素敵な作品です。

作曲者の相澤直人さんよりメッセージをいただきましたのでプロフィールとあわせてご紹介させていただきます。

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自分の作品が多くの人の目や耳に触れることになる…などとは考えずに書いた「ぜんぶ」。
さくらももこさんのシンプルな言葉に大きな感動を覚え、日頃からあたためていたメロディーに乗せるように付曲したものでした。
コンクールでの名演をキッカケにこの曲に翼がつきましたが、今回の出版でさらに広くに羽ばたいていくことを、親のような気持ちで願っております。

収録の10曲は、それぞれ違う目的で違う団体の為に書かれた曲たちです。
難易度もクラス合唱で取り組めるようなものから、かなり高度なアンサンブルを要求するようなものまで様々。
その中で10曲に共通する点は「シンプルに口ずさめるメロディー」です。また、意外な和声の流れ、意外な非和声音などを多く含むのも特徴でしょう。div.も多く見られますが、バランスが良ければ少人数のアンサンブル団体でも演奏できます。

この曲集から「たいせつなこと」を多くの人に再確認して頂き、やさしい気持ちに溢れれますように…。

相澤直人

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1978年東京都町田市生まれ。
4歳時よりピアノを始め、12歳で才能教育研究会の研究科三期全課程を修了。都立八王子東高校コーラス部で合唱を始めた事を契機に、音楽家への道を志す。
東京芸術大学作曲科を経て指揮科にて研鑽を積む。作曲を故・宍戸睦郎、野田暉行、尾高惇忠の各氏に、指揮を松尾葉子、鈴木織衛の各氏に師事。在学中よりアマチュアオーケストラ、合唱団等の指揮者として活躍する。
現在は以前からの希望であった合唱指揮者として、ジャンルや年代を問わず様々な団体の指揮、指導をしている。
日本合唱指揮者協会実行委員、かながわ合唱指揮者クラブ運営委員。

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今ちまたでは、フラダンスがひそかなブームだとか。
実際に踊りをしないにしても、ハワイアンソングのゆったりとした優しい音色は、私たちの心を癒してくれますね。そんなハワイアンソングを女声合唱に編曲したものがこの「フラソング・コーラス」です。
有名な「アロハ・オエ」や「ブルー・ハワイ」のほか、「涙そうそう」を現代ハワイを代表するアーチストがハワイ語に書き換えた「カ・ノホナ・ピリ・カイ」など全6曲。ハワイ語、英語の歌詞にはすべてカタカナで読み方が付いているので言葉の心配はご無用です。
また簡単なフラダンスがイラストで紹介されていますので、振りつきで演奏されれば、ステージ効果もぐっと上がることでしょう。是非チャレンジしてみてください。

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「マイ バラード」などの作品で知られ、小・中学校のクラス合唱には今や欠かすことの出来ない作曲家・松井孝夫の「ベストセレクション」第2集です。
2003年発表の「またね…」から，東日本大震災を受けて作曲された最新作まで全20曲を収録しています。

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「明日の空へ」「大切なもの」など曲で知られる山崎朋子の同声合唱曲集です。
人気の混声合唱曲を同声合唱に編曲した13曲と、同声合唱のために書かれた4曲を収録しています。
それぞれの曲に作曲者のメッセージ、アドバイスが書かれています。
全曲収録のCDも同時発売されていますので、是非合わせてお求め下さい。

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同名の合唱曲集「山崎朋子 Original Songs 同声編」に準拠したCDです。

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イギリスの人気作曲家ボブ・チルコットが、日本の歌を混声合唱に編曲してくれました。

チルコットについては、いまさら説明をするまでもないかもしれませんが、初めてその名前を聞かれる方のために簡単にプロフィールをご紹介します。

ボブ・チルコットは、1955年生まれ。少年時代は、ケンブリッジ・キングズ・カレッジ聖歌隊でボーイ・ソプラノとして活躍。フォーレ「レクイエム」の名盤のひとつとされる、D.ウィルコックス指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の録音では、「ピエ・イエズ」でソリストを務めました。
1985年には、イギリスを代表するヴォーカル・グループ「キングズ・シンガーズ」にテノールとして参加、歌手としてのみならず編曲者としてもその非凡な才能を発揮しましたが、作曲に専念するため1997年に脱退。
作曲者として多くの合唱作品を残す一方、指揮者、セミナーの指導者としてもワールド・ワイドな活躍をしています。
クラシックとポピュラー音楽を融合させた音楽は、彼の得意とするところですが、特にジョージ・シェアリングらジャズ・ミュージシャンとの数多くの共演から多大な影響を受けたというジャズの音楽要素は、好んで彼の音楽に取り入れられており、ジャズ・トリオ(ピアノ、ベース、ドラム)を伴奏としたミサ曲「A Little Jazz Mass」が、彼の最も成功した作品の一つとなっていることはご存知の通りです。
大の親日家としても知られ、「コーラス・ワークショップ」や「ジュニアコーラス・フェスティバル」などの講師として何度も来日し、音楽のみならず、その人柄でも私たちを魅了してくれています。

今回ご紹介差し上げる「Furusato 故郷〜日本の歌による5つの合唱曲」は、来日を重ねる中で、彼が長年企画をあたためていたもので、「砂山」「村祭」「おぼろ月夜」「故郷」「紅葉」の5曲をチルコットが混声合唱に編曲したものです。
私たち日本人なら誰もがよく知っているこれらの曲を、チルコットがどのように味付けをしたのかファンならずとも気になるところでしょう。

ところで外国の出版社が日本語の曲を出版する場合、歌詞はローマ字で表記されるのが普通ですが、この曲集ではチルコットの意向もあり、ちゃんと日本語で歌詞が付けられています。オックスフォード大学出版局の英断と努力に感謝したいと思います。
さらに著名な詩人チャールズ・ベネットによる英語の歌詞もつけられているので、外国人にも意味を理解して"私たちの歌"を演奏してもらうことができるでしょう。

なお、4曲目「故郷」には、「2011年3月の東日本大震災と津波による犠牲者の方々への追悼の為に」とのメッセージが添えられています。

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リトアニアの人気作曲家ミシュキニスによるこの「グローリア」は、ミサ通常文をテキストとする単独の作品です。華やかで輝かしい作品が多いグローリアですが、この作品はとても繊細で神秘的です。音楽はテキストに敏感に反応し、変化に富んだ構成になっています。朗々と語られる旋律は伸びやかで、それを豊かなハーモニーが彩ります。難易度は決して高くありませんが、ある程度の人数がいて、充実した響きを求める合唱団にお勧めの逸品です。

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詩篇第114番（116番）によるモテット。神への絶大な信頼、敬虔な祈りが胸を打ちます。祖国リトアニアの永年に亘る他国からの侵害に屈せず、自国の文化を愛し守り抜いたバルト三国の人々の強靭さと、合唱音楽に対する深い造詣をひしひしと感じる作品です。決して派手な作品ではない、それなのに、ひたむきに押し寄せる篤い祈りは、世界のどんな宗教を持つ人々にも必ず通じる、人間の祈りである、と感じさせてくれます。ゆったりとした構成で難易度は高くありません。宗教曲を愛する合唱団にじっくりと取り組んで欲しい作品です。

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インドの詩人・思想家のタゴール（1861〜1941）の詩集「ギーターンジャリ」による作品です。英国風の教育を受けた名門出身のタゴールは1909年に発表したベンガル語の詩集を自ら英訳して刊行、世界の注目を集めました。「神の手の中では時は永遠であり、日々は咲いては散る花のようなものである」という詩にある神という概念は、人類誰もが抱く、人知を越えた偉大なる生命の畏敬の念が共通だと教えてくれます。
ミシュキニスはこの詩の持つ深遠なる心情を、ゆったりと重なり合う音で表現しています。永遠を象徴するかのように長く続く音の流れは、歌う者も聴く者も、遠く深い世界に導きます。音域は高くも低くもない、旋律も決して複雑ではない。単純な音の積み重ねがこれほどの神秘性と美しさを醸し出すとは、作曲家の声に対する信頼と、合唱音楽を知り尽くした卓越した技を感じさせる作品です。

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1975年生まれのインドネシアの作曲家イヴァン・ヨハンの作品をご紹介します。
彼は大学で会計を学んでいるとき声楽と合唱に出会いました。インドネシアのカトリック大学の合唱団に所属して歌いながら、個人的に声楽、作曲、指揮を学びました。才能を認められ2002年アジアユースのメンバーに選抜され来日。
その後も続けて活動に参加し、長谷川冴子氏、松原千振氏など日本を含めたアジア各国やヨーロッパの著名な指揮者から薫陶を受け、成長してきました。作品は母国インドネシアからアジア各地およびヨーロッパでも演奏されています。

このGloriaは彼の代表作「インドネシアン・ミサ」の1曲で、ラテン語のテキストによる西洋の音楽と自国の民族音楽の融合を模索しています。途中にある叫びは西パプアの民族音楽を模倣しています。楽譜にはそうした部分に対する解説も掲載されています。意欲溢れる若い作曲家の斬新な作品は、日本の合唱愛好家の皆さんにもお楽しみいただけると思います。

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1963年生まれのフィリピンの作曲家ノノイ・ディエストロは、10歳よりピアノを学び、その後フィリピン大学や音楽院で指揮と作曲を学びました。フランス政府の奨学金を受け渡仏、優秀な成績を収めて帰国後は、オーケストラの指揮者として活躍、数々の賞を受賞するなかでフィリピン出身者として初めてフランスの国際若手指揮者コンクールで上位に入賞し注目を集めました。同時に、映画音楽などの作曲でも活躍、宗教作品はフィリピン国内はもとより世界各地で演奏されています。現在は大学の室内オーケストラなどの指揮を務める傍ら、作曲家としても活躍しています。
この「Ave Maria」は混声4声のシンプルな作品です。とても素直な作風で、初心者でも楽しめます。

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数多くの著名な指揮者を輩出している『斉藤秀雄メソッド』による映像解説作品。
書物ではなかなか分かりにくかった指揮法を指揮者の姿を全方向から捉え、これによって身体との位置関係を明確にし、映像化したベストセラーです。

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